[ 7月17日 ロイター] - ユナイテッド航空UAL.Oの株価は、ニューアーク空港の運用上の問題から第3四半期の収益に打撃を与えると指摘され、木曜日の市場前取引で3%下落した。
ニューアーク空港は、シカゴを拠点とする航空会社が運航するフライトの70%近くを占めるが、機器の故障、進行中の滑走路工事、航空管制官の持続的な人員不足により、混乱に直面している。
ユナイテッド航空は、米国で最も多忙なハブ空港のひとつである同空港の運用上の制約から、第2四半期の1.2%ポイントに続き、今四半期も0.9%ポイントの打撃を受けると予想した。
しかし、同航空会社では、第3四半期の旅行需要全体が6%ポイント増加し、ビジネス旅行の予約も2桁の大幅な伸びを示すと予測している。
前四半期には、ドナルド・トランプ大統領のもとでの予算削減と貿易摩擦により、米国の航空業界は警戒態勢に入り、ほとんどの航空会社は2025年の利益予測を撤回し、より広範な旅行減速に備えた。
AJベルの投資アナリスト、ダン・コーツワースは、「市場取引前の株価のネガティブな反応は、投資家がこのセクターの底を呼ぶ前に、生活が良くなっている証拠をもっと見たいと考えていることを示唆している」と述べた。
需要が安定する兆しがあるにもかかわらず、航空会社の価格決定力はまだ回復していない。
価格決定力の代用指標であるユナイテッド航空の旅客一人当たりの平均売上高は、第2四半期には全地域で減少し、中でも米国国内市場の落ち込みが最も激しかった。
同社は9月期の調整後利益を1株当たり2.25ドルから2.75ドルの範囲と予想。LSEGのデータによると、アナリストの平均予想2.60ドルに対し、予想の中間点は1株当たり2.50ドル。