[ 7月11日 ロイター] - クラフト・ハインツKHC.Oは、多くのクラフト製品を含む食料品事業の大部分を、単独で200億ドルとも評価される新会社に分離する可能性を検討していると、この問題に詳しい関係筋が金曜日に語った。
しかし、取引の構造は変わる可能性があり、クラフト・ハインツがそのような取引を進める保証はない、と同関係者は語った。
この買収の可能性に関するニュースは、不透明な経済状況下で買い物客が割高な製品を買い控える中、株主価値を高めようとする米国の名だたる企業による今週2つ目の取り組みである。今週初め、シリアル・メーカーのWKケロッグKLG.Nは、イタリアのフェレロから31億ドルの買収取引((link))に合意した。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙がその日のうちに最初に報じた。それによると、ハインツ・ケチャップやディジョン・マスタード・ブランドのグレイ・プポンなどの製品を残す分割は、数週間以内に最終決定される可能性があるという。
「5月に発表されたように、クラフト・ハインツは株主価値を開放するために潜在的な戦略的取引((link))を評価している」と同社の広報担当者は述べた。
同社の株価は2.5%上昇した。現在の時価総額は313億3000万ドル。
クラフト・ハインツは、ウォーレン・バフェットのバークシャー・ハサウェイとブラジルのプライベート・エクイティ会社3Gキャピタルが、旧クラフト・フーズと2013年に買収したH.J.ハインツを統合し、2015年に設立された。しかし、バークシャーにとってそれは困難な投資であった (link)。
インフレ圧力と、より新鮮で加工度の低い食品へのシフトが、クラフト・ハインツのランチコンボやその他の製品に対する需要を損なっている。同社は年間業績予想((link))を下方修正し、4月の四半期決算では個人消費の低迷が響いた。
またクラフト・ハインツは先月、ロバート・F・ケネディ・ジュニア保健長官が慢性疾患や症状に対処するため、米国の食品供給から合成着色料を除去する計画((link))を説明した後、米国で人工着色料を使用した新製品((link))の発売を停止すると発表した。
「KHCが食料品事業をスピンオフすることは、2023年にケロッグがシリアル事業をスピンオフしたことと呼応している。
「消費者の嗜好の変化と厳しい消費環境の両方と戦うCPGs(消費者包装財メーカー) として、他のCPGsは、彼らのカテゴリのエクスポージャーを改善し、トップラインの軌道を改善するために、M&Aや類似の企業行動に目を向けるかもしれません」とラティガンは言った。