Juveria Tabassum
[ 7月11日 ロイター] - リーバイ・ストラウスLEVI.Nの株価は、米国の関税によるマージンの打撃を相殺するために、店舗やウェブサイトでの旺盛な需要を当て込んで、年間売上高と利益の見通しを上方修正した後、金曜日に7%上昇した。
同社は消費者第一のダイレクト・トゥ・コンシューマー戦略に投資しており、主力商品であるデニムライフスタイルに注力している。
テルゼイ・アドバイザリー・グループのアナリスト、ダナ・テルゼイ氏は、リーバイスの業績((link))は「印象的」だったと述べた。また、中国に対する30%の関税とその他の国に対する10%の関税による影響の見積もりが含まれるようになったため、予想の引き上げも心強い、とテルシー氏は付け加えた。
デニム・メーカーは、中国への依存をさらに減らし、バングラデシュやカンボジアなどの国々から調達するようサプライチェーンを多様化することで、ドナルド・トランプ大統領による米国への輸入関税に対抗すると述べた。
スティフェルのアナリスト、ジム・ダフィーは、「関税の影響にもかかわらず年間ガイダンスが引き上げられたことは、リーバイスの有利な収益と調達基盤の多様化を示している」と述べた。
確かに、今回の見通しは、トランプ大統領が提案したカンボジアに対する36%の関税率と、バングラデシュからの米国輸入品に対する35%の課税(8月1日発効予定)を考慮していない (link)。
リーバイスの売上高の約60%は米国外からのもので、第2四半期は欧州が牽引して10%増加した。米国からの売上は7%増であった。
J.P.モルガンのアナリスト、マシュー・ボス氏はメモの中で、同社がデニムドレスとスカートに注力し、女性向けアパレルとビヨンド・ヨガ・ブランドが成長したことで、若い顧客の購入が増えたと述べた。
LSEGのデータによると、リーバイスの株価は、ラルフ・ローレンRL.Nの20.32倍、アバクロンビー&フィッチANF.Nの8.46倍に対し、今後12ヶ月の同社の利益に対するアナリスト予想の14.92倍で取引されている。