By Lananh Nguyen, Niket Nishant
[25日 ロイター] - 米投資銀行大手ジェフリーズJEF.Nが25日発表した第2・四半期(3─5月)決算は利益が市場予想を下回った。株式引受業務の落ち込みが合併・買収(M&A)助言業務で得た手数料収入の伸びを相殺した。ただ、同行は経済見通しが明確になるにつれ、今年後半にはディールメーキングが回復する可能性があると述べた。
同行によると、米国の政策や地政学的情勢を巡る不確実性により、第2・四半期初めの2カ月間に投資銀行業務が鈍化したが、投資家心理は5月以降回復しており、顧客は取引機会について積極的に話し合っているという。
普通株主に帰属する純利益は約40%減の8800万ドル(1株当たり0.40ドル)となった。LSEGがまとめたアナリストの予想平均は1株0.44ドルだった。
株式引受業務の収入は半減し、1億2240万ドルとなった。特に最初の2カ月間の市場変動が響いた。債券引受の収入は横ばいだった。
一方、M&A助言業務の収入は61%増の4億5790万ドルとなり、引き続き市場シェアを拡大した。
トレーディングデスクを擁する資本市場部門の収入は0.4%減の7億0420万ドル。株式は好調だったものの、フィクストインカムの減収が重しとなった。
同行の決算は米金融機関の業績動向を早期に知る手がかりになることから、注目されている。JPモルガン・チェースJPM.N、ゴールドマン・サックスGS.N、モルガン・スタンレーMS.Nなどは来月決算を発表する。