Rashika Singh Utkarsh Shetti
[ 6月25日 ロイター] - フェデックスFDX.Nの株価は、第1四半期の利益がウォール街の予想を下回り、ドナルド・トランプ米大統領の貿易政策の不透明さを理由に通期の見通しを発表しなかったことから、水曜日に5%下落した。
経済データが成長鈍化を示唆し、貿易摩擦が企業の先行きを不透明にしている今、宅配便大手が消費財の荷送人としての役割を担っていることを考えると、ガイダンスを見送った同社の決定は投資家を動揺させた。
AJベルの投資ディレクター、ラス・モールドは、フェデックスが今年の見通しを発表できなかったことについて、「フェデックス自身の運勢にとどまらず、市場に動揺をもたらす可能性がある」と指摘した。
これに先立ち水曜日、ピルズベリー傘下のゼネラル・ミルズGIS.Nは、不安定なマクロ経済的背景を理由に、 (link) 、通期の利益が低調になると予想した。
フェデックスは、ライバルのUPSUPS.Nとともに、業界を超えた幅広い顧客基盤により、需要の変化をいち早く察知することができるため、経済の木鐸とみなされている。
UPSの株価は初期取引で約2%下落し、ドイツの同業であるDHL (link) DHLn.DEは1.4%下落した。
J.P.モルガンのアナリスト、ブライアン・オッセンベック氏はメモの中で、フェデックス(株) が過去13年間、COVID-19パンデミック時の2020年を除き、年間見通しを示さなかったのは今回だけであることから、同社はアンダーパフォームになると予想していると述べた。
最大の打撃は、トランプ政権がテムPD.Oやシェインのような中国関連の安売り業者からの消費者直送品 (link) (800ドル未満)に対する免税措置((link))を打ち切ったことだと、フェデックスのブリー・カレア最高顧客責任者(CCO)は述べた。
トランプ政権は4月に中国に145%の関税を課したが、1ヵ月後には30%に引き下げた。
「フェデックスは経済のFitbitのようなものです。エクスプレスはビジネス需要を、グランドはeコマースを、そしてフレイトは産業力を反映しています。現在、この3つすべてが低迷している」と、ランニング・ポイント・キャピタル・アドバイザーズのパートナー、マイケル・アシュレイ・シュルマン氏は言う。
フェデックスの幹部は、関税政策の結果、米中航空貿易のトランジットに緊張が続くと予想している。同社はライバルのUPSよりも中国へのエクスポージャーが大きい。
コスト削減と輸出量の改善が営業利益率を押し上げたためだ。