Lisa Baertlein Abhinav Parmar
[ロサンゼルス 24日 ロイター] - 米物流大手フェデックスFDX.Nは24日、米関税を巡る世界的な需要の不安定化を理由に今四半期の利益が市場予想を下回るとの見通しを示した。これを受け、株価は時間外取引で5%超下落した。
一方、この日発表した第4・四半期(3─5月期)決算は予想を上回り、コスト削減などで営業利益率が上昇した。
調整後利益は14億6000万ドル(1株当たり6.07ドル)で、前年同期の同5.41ドルを上回った。売上高は222億ドルに微増。LSEGのアナリスト平均予想は売上高218億ドル、1株利益5.81ドルだった。
世界各国の企業を顧客に持つフェデックスと米ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)UPS.Nの業績は、世界のビジネストレンドの先行データとみられている。
フェデックスのラジ・スブラマニアム最高経営責任者(CEO)は「世界的な需要環境はなお不安定だ」と指摘。不透明な米貿易政策を理由に、通期の業績・売上高見通しを発表しなかった。
第1・四半期(6─8月期)の調整後利益については、1株3.40─4ドルと予想。LSEGがまとめたアナリスト予想(4.06ドル)を下回った。