[ 6月24日 ロイター] - イスラエルとイラン間の停戦が維持され、中東情勢がさらにエスカレートする懸念が和らぐとの期待から、欧米の航空会社の株価は火曜日に上昇した。
エールフランスKLMAIRF.PA、ブリティッシュ・エアウェイズICAG.L、ルフトハンザLHAG.DEは6%から10%上昇し、ウィズ・エアWIZZ.Lは3.2%上昇した。
米国のレガシーキャリアでは、ユナイテッド航空UAL.Oが2.7%上昇し、デルタ航空DAL.Nとアメリカン航空AAL.Oは市場前の取引でそれぞれ約2%上昇した。
トランプ米大統領は火曜日、イスラエルが 数時間前の停戦を維持するよう命じたことに対し、 (link) 、攻撃を 中止したと述べた 。
しかし、イランとイスラエルのメディアは、トランプ大統領がNATO首脳会議のためにハーグに向かう前にこのような発言をした数分後に、イランに対するイスラエルの新たな空爆を報じた。
ハーグリーブス・ランズダウンのマネー&マーケット部門責任者であるスザンナ・ストリーター氏は、「運休していたフライトが再び空を飛ぶかもしれないという期待の中、旅行業界には安堵の波が押し寄せていましたが、悲観論が再び忍び寄っています」と語った。
月曜日にイランがカタールのアル・ウデイド米軍基地を攻撃した後、数カ国が一時的に領空を閉鎖したため、世界中の航空会社がドバイやドーハといった主要な国際ハブ空港を含む中東のいくつかの都市へのフライトをキャンセルした。
カタールとアラブ首長国連邦はその後、領空を再開した。
AJベルの投資ディレクター、ラス・モールドは「燃料費への影響と、中東情勢のさらなる激化によって外国人旅行者の旅行意欲に打撃を与える可能性が回避されたことから、旅行株は上昇した」と語った。
原油価格が2週間ぶりの安値LCOc1まで下落したことで、石油メジャーは打撃を受けた。原油はこの1週間で10%も値を下げた。
欧州のエネルギー株.SXEPは3%下落 し、 BPBP.Lは約5 %、シェルSHEL.Lは約4%、ノルウェーのエクイノールEQNR.OLは約7%下落した。
一方、エクソンXOM.NとシェブロンCVX.Nの株価は、市場前の取引でそれぞれ1%下落した。