[ 6月23日 ロイター] - C&Sホールセール・グローサーズは月曜日、同業の食品流通業者であるスパルタンナッシュ SPTN.Oを負債を含めて17億7000万ドルで買収すると発表し、サプライ・チェーンを拡大し、米国でインフレ懸念が高まる中、食料品の価格を低く抑えることを狙っている。
ロイターの計算によると、1株あたり26.90ドルの現金提示は、スパルタンナッシュの株価の最終終値に52.5%のプレミアムを乗せたもので、買収額は9億1,057万ドルとなる。
スパルタンナッシュの株価は取引開始直後に約49%上昇し、26.35ドルとなった。
C&Sやスパルタンナッシュのような食品流通業者は、米国の大手食料品店と、 ウォルマートやクローガーと競争しなければならない 何千もの 独立系小売業者の両方にサービスを提供して いる。
スパルタンナッシュのトニー・サーサム最高経営責任者(CEO)は声明で、「この取引により 、独立系小売業者が大型チェーン店により効果的に対抗するために必要な規模、効率性、購買力が生まれる」と述べた。
(link) 米国のインフレ率は 、トランプ政権の輸入関税を背景に今後数ヶ月で加速する見込みで あり、より広範な経済の不確実性が米国の消費者の支出を慎重にしている。
2025年後半に完了する見込みのこの取引は、 約10,000の独立系小売店舗に サービスを提供する 約60の補完的な物流センターを統合する。
1918年創業のC&Sは、食料品小売業への大幅な拡大を目指してきた。現在、グランドユニオンとピグリー・ウィグリーのブランドで約20店舗を運営している。
昨年、C&Sが食料品店のクローガーKR.NとアルバートソンズACI.Nから579店舗を買い取るという取引は、アルバートソンズが250億ドルを投じて計画していたクローガーへの売却を中止したことで決裂した。
スパルタンナッシュは5月、第1四半期の利益が予想を下回ったにもかかわらず、年間予想を再確認した。