Juveria Tabassum
[ 6月20日 ロイター] - 米食品スーパーのクローガーKR.Nは金曜日、年間売上高成長率予測を上方修正し、関税による不確実性を背景に、価値を求める消費者を引き付けるために値下げ投資を行うと述べ、同社の株価を7%上昇させた。
ドナルド・トランプ大統領による徹底的な関税措置は世界市場を動揺させ、輸入品の値上げが差し迫ることによる米国内のインフレ持続への懸念を高めている。
他のほとんどの小売企業は、今年の業績目標を引き下げるか撤回した。
クローガーは、2025年度通期の売上高成長率目標を、従来の2%から3%から2.25%から3.25%に引き上げたが、年間利益予想は据え置いた。また、第1四半期の業績も上回った。
ロン・サージェント暫定最高経営責任者(CEO)は決算発表後の電話会見で、顧客は販促品やプライベートブランド商品をより多く購入しており、今年いっぱいは慎重な姿勢を保つと予想されると述べた。
クローガーは今年これまでに2,000以上の商品を値下げし、さらにキャンペーンやクーポンを提供する予定だと幹部は述べた。また、より安価なプライベートブランド商品の拡大も図っている。
値上げは、同社が関税から吸収する最小限の影響を緩和するための「最後の手段」である、とサージェント氏は述べた。
クローガーは、英国のオンライン・スーパーマーケット、オカドOCDO.Lが食料品店との7年間の提携後、今月信用状の残額を引き下げたことを受け、eコマース事業を見直すと述べた。
クローガーは、今後18ヶ月で約60の不採算店舗を閉鎖すると発表し、第1四半期に1億ドルの減損損失を計上した。
テルゼー・アドバイザリー・グループのアナリスト、ジョー・フェルドマン氏は、同社の利益目標が維持されたことは「良いニュースだ」と述べた。
"私たちは、(、)、たとえ上回ったとしても、わずか1四半期後にこの早い時期にガイダンスを引き上げることは、どの企業の利益にもならないと見ている。"
LSEGがまとめた予想によると、クローガーは第1四半期の既存店売上高成長率を3.2%とし、アナリストの平均予想2.4%を上回った。
また、1株当たり四半期利益は1.49ドルで、予想を3セント上回った。