
[ニューヨーク 19日 ロイター] - 人工知能(AI)向け半導体メーカーのセレブラス・システムズが早ければ来週にも新規株式公開(IPO)を申請し、2026年第2・四半期の上場を目指していることが分かった。関係筋が明らかにした。
米半導体大手エヌビディアなどと競合するセレブラスは2024年に米証券取引委員会(SEC)に対してIPOを申請したものの、今年10月にいったん取り下げた。アラブ首長国連邦(UAE)のハイテク複合企業G42がセレブラスの少数株主となっていることに関し、米政府の安全保障審査を受けたことが撤回の理由とされている。
米政府は、セレブラスの主要顧客でもあるG42が中国に対して米国の先進的なAI技術を提供する可能性があるとして監視を強めていた。
セレブラスはコメントを差し控えた。
セレブラスは米西部カリフォルニア州サニーベールを拠点とし、大規模AIモデルの訓練と推論を高速化できる大型半導体のウエハースケールエンジンを手がけている。IPO計画を撤回する直前の9月末に評価額約80億ドルで10億ドル強を調達したと明らかにしている。