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ネクスペリア、中国工場からの製品出荷時期見通せずと顧客に通知

ロイターNov 4, 2025 10:25 PM

Rachel More

- 中国資本の半導体企業ネクスペリア(本社オランダ)が中国の東莞市の工場からの半導体製品輸出を制限されている問題で、同社が顧客向け書簡で出荷時期がまだ見通せないと説明している。3日付の書簡の内容をロイターが確認して分かった。

ネクスペリアの親会社は中国の聞泰科技(ウイングテック)。オランダ政府が、技術流出など国家安全保障上の懸念があるとしてネクスペリアの経営権を掌握したことに対して中国政府が反発し、報復措置として中国工場からのネクスペリア製品の輸出を一時停止している。

同社製品は自動車生産を含めた幅広い分野に利用されており、各業界で供給懸念が広がった。

自動車メーカーは、10月30日の米中首脳会談が無事終わったことでこの問題も解決すると期待していたが、中国政府は4日、オランダ政府が問題打開に非協力的だと非難し、逆に亀裂が深まっている。

 こうした中でネクスペリアは書簡で「われわれは、中国における当社施設と下請け業者に関する中国政府の措置の影響と範囲をできるだけ早く、より明確にする作業を進めている」と述べ、東莞市のサプライチェーン(供給網)に対する監督権を回復するまで、そこから製品を出荷できるかどうか、いつ出荷できるかを把握することは不可能だとの見解を示した。

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