
Milana Vinn
[ 10月27日 ] - 欧州最大のソフトウェア・プロバイダーであるSAPSAPG.DEは、6月に約45億ドルで会計ソフトウェア会社BlackLineBL.Oの買収を提案したが拒否され、現在同社を再度追求するかどうかを検討していることが、ロイターが確認したオファーレターのコピーとこの問題に詳しい人物によって明らかになった。
JPモルガンと共同で買収を進めているドイツのソフトウェア大手は、6月18日に1株あたり66ドルという正式な非公開オファーを提出したが、BlackLineは買収に興味を示さず、この申し出を拒否したと、この書簡と交渉に詳しい人物は述べている。このオファーは、60日間の平均価格50.50ドルに対して31%のプレミアムであった。オファーレターの中でSAPは、取引を成立させるために外部からの資金調達は必要ないと述べている。
プライベート・エクイティ会社のクリアレイク・キャピタルはブラックラインの株式の9%近くを保有しており、大株主として売却の可能性について発言権を持つだろう。バンガード・グループとブラックロックは、それぞれのファンド・ファミリーを通じて他の上位株主となっている。
この問題に詳しい人物によると、SAPは現在、交渉を再開するかどうか検討中だが、まだ何も決まっておらず、正式なオファーも送っていないという。SAPとJPモルガンは、SAPとJPモルガンの交渉再開を拒否した。
SAPとJPモルガンはコメントを拒否した。BlackLine、モルガン・スタンレー、Clearlakeは、コメントの要請にすぐに応じなかった。