
Amy-Jo Crowley
[ロンドン 10月20日 ロイター] - オクタスのプライベート・エクイティ・オーナーは、金融ニュース・プロバイダーの売却準備の初期段階にあると、この件に詳しい3人が語った。
ロンドンを拠点とするバイアウト・グループのペルミラは、昨年までReorgとして知られていたオクタスの売却について、投資銀行団と初期協議を行った。この売却によって、オクタスの事業価値は40億ドルよりかなり高く評価される可能性があると、関係者の1人と4人目の関係者は語った。人目の情報筋は、40億ドル前後の評価額を予想していると述べた。
ペルミラは、金融データへの関心を利用して、データ・プロバイダーの評価を高めようとしている。データ・プロバイダーの情報は、金融会社やテクノロジー企業が商品提供の幅を広げたり、人工知能モデルを訓練したりするのに利用できる。
バイアウト・グループは来年にもオークションを開始する可能性がある、と情報筋の2人は付け加えた。いずれの情報筋も、ペルミラがオクタスに関して最終的な決定を下していないことに注意を促し、機密事項については匿名を条件に話した。
ペルミラの広報担当者はコメントを控えた。オクタスはコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。
2022年にウォーバーグ・ピンカスから13億ドルの評価額でオクタスの株式((link))を取得したペルミラにとって、プライベート・エクイティ・ファームが投資家への利益還元を迫られている今、売却は有利な出口となる可能性がある。ケント・コリアー最高経営責任者(CEO)は2013年にこの事業を立ち上げ、現在も少数株式を保有している。
金融投資家、取引所運営者、市場インフラプレーヤーは、金融サービス業界に関するデータへの需要が高まっているため、ここ数ヶ月、金融データプロバイダーに対して高値を支払っている。
米金融データ・グループのS&PグローバルSPGI.Nは先週、英国を拠点とするデータ・プロバイダー、ウィズ・インテリジェンスを18億ドル(売上高1億3000万ドルの13倍に相当)で買収するオール・キャッシュ取引((link))を行った。 (link) その他の取引としては、ブラックロックによるプレキンの買収(25.5億ポンド(34.2億ドル))がある。
オクタスは、ジャーナリスト、アナリスト、法律専門家を雇い、業界筋と話をし、テクノロジーを使って規制当局や裁判所への提出書類を精査し、倒産や財務上の問題を抱える企業や、より広い信用市場に関する情報を提供している。
プライベート・エクイティ・ファームもオクタスに惹かれる可能性があり、すでに社内でオクタスを買収する可能性を検討しているところもあると、この問題に詳しい3人の関係者は語った。そのような入札者は、法律事務所、銀行、投資家で構成される3万5000人の加入者から安定した収入とキャッシュフローを得ることができるオクタスのサブスクリプション・ベース・モデルに魅力を感じるだろう。
(ドル=0.8575ユーロ)