Amy-Jo Crowley Andres Gonzalez
[ロンドン 9月29日 ロイター] - ()エリオット・インベストメント・マネジメントは、英国を拠点とするアーク・データ・センター(Ark Data Centres)の戦略的選択肢を模索している。
米国のヘッジファンドは、ウィルトシャーを拠点とする会社の売却の可能性についてアドバイザーと非公式な話し合いを行っており、来年早々にも手続きが開始される可能性がある、と関係者の一人は述べた。
正式な決定はされていないが、潜在的なインフラ投資家に接触していると、もう一人の関係者は語った。その関係者によると、エリオットは2023年にも会社売却を試みたが、その時はオファーが期待に届かなかったという。
しかし、2022年にオープンAIがチャットGPTプラットフォームを立ち上げて以来、人工知能やクラウドコンピューティングサービスをサポートするデータセンターに対する世界的な需要は急増している。
マッキンゼーのコンサルタントは、AIとクラウドサービスによるコンピューティング・パワー需要を満たすため、データセンターへの投資額は2030年までに6兆7000億ドルに達すると予測している。
エリオットはコメントを拒否し、アークはコメントの要請に応じなかった。情報筋は、この件は非公開であるため匿名を条件に話した。
エリオットはプライベート・エクイティ部門を通じて2012年にアーク・データセンターを買収した。欧州の不動産投資家Revcapはコメント要請に応じず、少数株を保有している。アークは英国政府の内閣府とCrown Hosting Data Centresというジョイントベンチャーを設立しており、英国の公共データセンターへのアクセスを提供している。
今週初め、 (link) オープンAI、オラクルORCL.N、ソフトバンク9434.Tは、ドナルド・トランプ米大統領が発表した、AIインフラに最大5000億ドルを投資することを目的とした民間イニシアチブ「スターゲイト・プロジェクト」のもと、新たに5つのAIデータセンターを建設する計画を発表した。
その他のデータセンター案件としては、シンガポールのSC Capital (link) が英国のデータセンター・グループGlobal Switchを買収する交渉を進めており、この買収額は最大50億ドルに達する可能性がある。
(ドル=0.7492ポンド)