Krystal Hu
[25日 ロイター] - 人工知能(AI)関連インフラ向けクラウドサービスを手掛けるコアウィーブCRWV.Oは、対話型生成AI「チャットGPT」を開発したオープンAIと最大65億ドルの新たな契約を締結し、提携関係を強化した。
提携には、オープンAIがモデル開発や空前の規模で建設が進むデータセンターでの迅速な処理速度実現のためにコアウィーブのクラウドを通じて膨大な画像処理装置(GPU)を確保する狙いがある。
両社は今年3月に初めて最大119億ドルの契約を結び、5月に40億ドルの契約を追加。今回が提携第3弾となった。
コアウィーブのマイケル・イントレーター最高経営責任者(CEO)はロイターのインタビューで、顧客からのAIインフラ需要が続いていると改めて説明。生まれつつある需要に比べたインフラ供給能力という面でまだ市場は信じられないほど立ち後れていると指摘した上で「われわれは需要を過小評価し続けている」と付け加えた。
またイントレーター氏は、オープンAIとの提携拡大はコアウィーブが収入源をマイクロソフト以外に広げている証拠だとの見方を示した。
昨年コアウィーブの売上高の60%を占めたのはマイクロソフトとの取引だった。
イントレーター氏は「素晴らしく、有名で信頼に足る顧客が増える形で顧客層を多様化するチャンスにはとても興奮している。この第3・四半期について考える場合、われわれにとっては(顧客)多様化の四半期と言える」と語った。