Greg Bensinger
[サンフランシスコ 2日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムAMZN.Oの割引セール「プライムデー」は今年、4日間に期間が倍増し、イベントの数日後には売り上げが爆発的だったと発表された。しかし、ある重要な指標では目標が達成されなかったことが分かった。
ロイターが確認した非公開の社内データによると、米国での会員登録件数は昨年の合計数や自社目標を達成できなかった。
プライムデーまでの21日間と7月8─11日の4日間のセール期間中に米国で540万人が登録。これは前年同期より約11万6000人少なく、同社の目標を10万6000人下回った。
ロイターは世界全体のデータは入手できず、アマゾンも明らかにしていない。
アマゾンは、プライムデー前後の25日間で記録的な会員登録件数を達成したと発表したが、具体的な数字は明らかにしなかった。「プライム会員は米国および世界各国で引き続き力強い成長と顧客エンゲージメントを示している」とロイターへの声明で述べた。
内部資料によると、プライムデーの期間中に限れば米国の新規会員登録者は160万人と、目標を約6%上回った。しかし先行セール期間の新規会員登録者は390万人で、前年同期より18万5000人少なく、目標を19万3000人下回った。
事情に詳しい2人の関係筋によると、プライムデーはホリデーシーズン以外では、アマゾンプライムの新規会員獲得を狙う目玉イベントとされている。しかし、イベント終了後に割引がなくなれば会員数は減少するのが通例だという。
トランプ政権の関税が輸入業者と消費者の両方に打撃を与える中、ウォール街は販売業者や割引が少なくなるとして、プライムデーが例年よりもつまらないものになると予想していた。