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2年物日本国債の入札需要が16年ぶりの低水準に!日本銀行の利上げ期待が高まる

TradingKeyAug 28, 2025 10:28 AM

TradingKey - 市場で日本銀行が今年後半に利上げを行うとの観測が広がり、短期債の発行規模が増加すると予想される中、今週木曜日に行われた日本の2年物国債の入札需要が16年ぶりの低水準となりました。これは長期債の利回り圧力が短期債にも波及していることを示しています。

データによれば、今回の入札の平均応札倍率は2.84で、前回の4.47を大きく下回り、過去12カ月の平均値4.01をも下回り、2009年以来の最低水準となりました。また、もう一つの指標であるテイル(平均落札価格と最低落札許容価格の差)は0.022円で、前回の0.005円から悪化しており、投資家の需要が減少していることを示しています。

今回の入札結果の影響で、金融政策に敏感な2年物日本国債の利回りは木曜日に一時0.874%まで上昇し、2008年以来の最高水準にわずか数ベーシスポイント差で迫りました。これは、経済成長が強くインフレが依然として高止まりしている状況下で、日本銀行が近いうちに利上げを行う可能性があると市場が見込んでいることを示しています。

先週金曜日に発表されたデータによれば、日本の7月のコアCPIは前年同月比3.1%上昇し、市場予測の3%を上回り、日本銀行の目標である2%を大きく超えています。これはインフレが持続していることを示しています。

PineBridge Investmentsのアジア固定收益共同責任者、オマール・スリム氏は、日本で内生的なインフレが発生している証拠が増えているため、日本銀行が年内に25ベーシスポイントの利上げを行うと予想しています。

また、日本銀行の植田和男総裁は、労働市場が逼迫しているため賃金が上昇し続けると述べており、10月に利上げが行われる可能性がますます高まっています。

木曜日には、日本銀行の中川順子氏も利上げのシグナルを発し、4月と比べて現在の日本の経済環境がより利上げに適していると述べ、条件が整えば基準金利を引き上げると再度表明しました。

今週金曜日には日本の東京コアCPIデータが発表される予定で、再び強い数値が示され、日本銀行の利上げへの信念が強化されると予想されています。さらに、今回の入札の弱い結果により、来週の10年物および30年物日本国債の入札に対する市場の警戒感が高まっています。

監修者:Jane Zhang
免責事項:本サイトで提供する情報は教育・情報提供を目的としたものであり、金融・投資アドバイスとして解釈されるべきではありません。

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