Krystal Hu Julie Zhu Kane Wu
[香港 27日 ロイター] - 中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」親会社の字節跳動(バイトダンス)は収益の成長が続く中、従業員を対象に新たな自社株買いを行う計画で、企業価値の評価額は3300億ドルを超える見通しだと、関係者3人が明らかにした。
それによると、バイトダンスは現従業員に1株当たり200.41ドルを提示する予定で、約6カ月前に実施した前回の自社株買いでの提示額(189.90ドル)を5.5%上回る。その際の同社の評価額は約3150億ドルだった。
今回の自社株買いは秋に実施する見通しという。
関係者によると、バイトダンスは第2・四半期の売上高が前年比25%増加し、売上高ベースで世界最大のソーシャルメディア企業としての地位を固めた。
第2・四半期の売上高は約480億ドルに達したが、米国事業売却を求める政治的圧力が続く中、中国市場の売り上げが大部分を占めたという。
また、バイトダンスは黒字企業だが、TikTokの米国事業は今のところ赤字だという。
バイトダンス、TikTokはコメント要請に応じていない。