Svea Herbst-Bayliss
[ニューヨーク 8月21日 ロイター] - ヘッジファンドのエメット・インベストメント・マネジメントは、ホワイトストーン・リートWSR.Nの取締役会での争いの可能性に備えており、ショッピングセンター運営会社の6名からなる取締役会に取締役を推薦する可能性があると、この件に詳しい2人の関係者がロイターに語った。
アレクサンダー・ロアが経営するニューヨークの投資会社エメットは、ヒューストンに本社を置くホワイトストーンの長期投資家であり、同社の資本配分方法に不満を表明し、そのガバナンスを批判してきた。
同社は第2四半期末時点で同社の2.2%を保有しており、第6位の投資家となっている。
約6億3,300万ドルの資産を持つホワイトストーンにとって、エメットとの争いは2年ぶり2度目の委任状争奪戦となる。昨年の取締役会の挑戦を退けた直後、経営陣はMCBリアルエステートによる1株15ドルの買収提案((link))を拒否した。
それ以来、ホワイトストーンの株価は14%以上下落し、水曜日の終値で約12.40ドルになった。
エメット氏は、ファンドの計画が非公開であることを理由に名前を明かさないよう求めた関係者によると、有意義な変化がなければ会社の将来は暗い、と内々に語っているという。
ホワイトストーン社はコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。エメットの代理人はコメントを拒否した。
エメットは、現在取締役を務めている6人の取締役の過半数を入れ替えようとする、初の委任状争奪戦に向けた準備を進めている、と関係者は語った。
ニューヨークを拠点とし、約1億5000万ドルの資産を管理するエメット社は、業界アナリストによると、オープンエアのショッピングモール資産が高い需要を持つ時期にキャンペーンを実施している。
Whitestone社は、フェニックス、オースティン、ダラス・フォートワース、ヒューストン、サンアントニオに位置するオープンエアの小売センターを買収、所有、運営、開発しており、現在57物件、総賃貸可能面積510万平方フィートを所有している、と同社は報告している。
新規のストリップモールはほとんど建設されておらず、レストランやネイルサロンのような人気テナントに賃貸されることが多い。