[ニューデリー 8日 ロイター] - インドが米国製兵器と航空機の調達計画を一時停止したことが、複数の関係筋の話で分かった。トランプ米大統領がインドに課した関税措置を巡り、インドが初めて具体的な不満を表明した形となる。
インドは数週間以内にシン国防相をワシントンに派遣し、一部の兵器購入について発表する予定だったが、関係筋によると、この訪問は中止された。
関係筋によると、インドは米国製「ストライカー」装甲車や対戦車ミサイル「ジャベリン」、米ボーイング製の航空機の調達を巡る協議を一時停止した。
関係筋の一人は、関税と2国間関係の方向性が明確に示されれば、購入計画は実行に移される可能性があるものの、期待ほど早く実現しない可能性があるとの見方を示した。
トランプ大統領は6日、インドがロシア産原油を直接または間接的に輸入しているとして、インドからの輸入品に25%の追加関税を課す大統領令に署名。これまでに発表している25%の相互関税に上乗せされ、インド輸入品に対し最大50%の関税が課されることになる。