Mike Colias Nora Eckert
[ 7月11日 ロイター] - ゼネラルモーターズGM.Nは、メキシコのピックアップトラック工場での生産を数週間休止し、売れ筋車種の生産を圧迫している、と事情に詳しい関係者がロイターに語った。
GMがシボレー・シルバラードとGMCシエラ・ピックアップを製造しているメキシコのシラオにある組立工場は、7月の最初の2週間は操業を停止しており、8月4日と11日の週には再び操業を停止する予定であると、この件に詳しい2人の関係者が語った。GMは正確なスケジュールを確認していない。
「GMシラオで予定されている休止週は、我々の製造コンプレックスでの生産を最適化することに焦点を当てた標準的なオペレーティング・プロセスの一部である」とGMはロイターの問い合わせに答えた。
シルバラードと機械的に類似したシエラは、GMの米国でのトップセラーであり、主要な利益創出源である。GMはインディアナ州フォートウェイン、ミシガン州フリント、カナダ・オンタリオの工場でもシルバラードとシエラを生産している。
自動車メーカーがモデルチェンジのために工場の作業を中断してメンテナンスを行ったり、組立ラインを調整したりするのはよくあることだ。先週は7月4日の休暇のため、GMのほとんどの米国工場は操業していなかった。
それでも、GMの最も人気のあるモデルを製造する工場にとって、数週間のダウンタイムは異例である。ピックアップはGM、フォードF.N、ラムメーカーのステランティスSTLAM.MIにとって最大の稼ぎ頭であり、トラック工場はしばしば24時間稼働している。
GMは2025年上半期に278,599台のシルバラード・トラックを販売し、前年同期から2%増加した。シエラ・トラックの販売台数は166,409台で、2024年上半期から12%増加した。
ドナルド・トランプ米大統領の貿易戦争は、ここ数カ月で自動車メーカーや部品サプライヤーのサプライチェーンや工場作業を混乱させている。
一部の自動車会社は、トランプ大統領による輸入車への関税の影響を軽減するため、生産 (link) 計画を変更した。自動車部品に幅広く使用されているレアアース(希土類金属) (link) を含む磁石やその他の部品に対する中国の報復的な規制も、業務を混乱させている。