
[18日 ロイター] - アジアの債券は、10月に海外投資資金が流入した。9月は大幅な流出だったが、東南アジア諸国が米国との貿易交渉で合意したことで投資家心理が改善した。
各国の規制当局、債券市場団体のデータによると、海外投資家はインドネシア、マレーシア、タイ、インド、韓国の債券を3億6800万ドル購入した。9月は54億8000万ドルの売り越しだった。
ANZのアジア調査責任者クーン・ゴー氏は、「域内国の大半の予想を上回る成長、人工知能(AI)関連の楽観論、貿易摩擦の緩和が資金流入の拡大につながった」と述べた。
マレーシア債券には10億5000万ドル流入し、5月以来の高水準となった。タイ債券には10億4000万ドル、インド債券は3億9700万ドルそれぞれ流入した。
半面、インドネシアと韓国の債券はそれぞれ20億ドル、1億2500万ドルの流出だった。
ANZのゴー氏は、「底堅い成長モメンタムと予想を上回る輸出需要が、年末に向けて域内への資金流入を継続させるだろう」と述べた。