
Tatiana Bautzer
[デトロイト 11月5日 ロイター] - JPモルガンJPM.Nのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は20日、アルゼンチンは最終的に銀行融資を必要としないかもしれない、と述べた。
デトロイトでロイターのインタビューに応じたダイモンCEOは、米連邦準備制度理事会(FRB)は今後も独立性を保つとの考えを示したが、ドナルド・トランプ米大統領((link))は今後も自分の考えを述べ、高金利を好む大統領はいないと強調した。
スコット・ベッセント米財務長官は先月、アルゼンチンの国債に投資するための200億ドルのファシリティを創設するため、同省は銀行や投資ファンドと協力していると述べた。しかし、JPモルガン、バンク・オブ・アメリカBAC.N、ゴールドマン・サックスGS.Nを含むアメリカの銀行グループは、保証や担保なしでアルゼンチンにそれだけの額を貸すことに躊躇している。
米国最大の銀行を経営するダイモンは、銀行融資は不要かもしれないが、貸し手は喜んで援助すると述べた。
ミレイ党は先月の中間議会選挙((link))で勝利を収め、有権者は彼の緊縮政策への不満が広がっているにもかかわらず、経済の抜本的な改革を推し進め続けることをミレイ氏に委任した。
ダイモンは、アルゼンチン大統領は「自然の力」であり、世界経済におけるアルゼンチンの相対的重要性を低下させた数十年にわたる悪政を元に戻そうとしている、と付け加えた。
彼の政策はインフレを抑え、成長を高めており、ダイモンは、彼が改革を続ければ、アルゼンチンは1000億ドルの外国投資を享受できると述べた。
連邦準備制度理事会の独立性
(link) トランプ大統領の連邦準備制度理事会(FRB)政策立案者に対する攻撃は、インフレを抑え、世界金融システムの安定を維持する鍵と広く見られている中央銀行の独立性に対する、ここ数十年で最大の脅威として浮上している。
トランプ大統領は、住宅ローン関連の不正疑惑でリサ・クックFRB総裁を解任するという前代未聞の脅しをかけ、ジェロームFRB議長 ( (link) パウエル)には金利引き下げを執拗に迫った。 (link) (link) パウエルFRB議長に対する執拗な利下げ圧力は、米中央銀行に対する大統領の権限の限界を試そうとしている。
しかしダイモンは、中央銀行は独立を保つと信じていると述べた。