
[29日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは28日、イングランド銀行(英中央銀行)が11月に25ベーシスポイント(bp)の利下げを実施するとの見通しを示した。インフレ率が予想を下回ったことや軟調な労働市場が背景。
9月時点では年内の金利据え置きと来年の利下げ再開を予想していたが「それ以降に入ってきた情報は、予想よりも著しく弱いものとなっている」とし、来月発表される政府予算が「経済に対し、大規模で収縮的なインパクトをもたらす」との見通しを示した。
9月の英消費者物価指数(CPI)上昇率は3.8%と、中銀予測の4%を下回っており、11月の利下げの可能性が浮上している。
ゴールドマンは中銀が四半期ごとに利下げを実施し、来年7月までに政策金利(現行4%)が3%になると予測。従来は来年11月に3%に達すると予想していた。
市場は現在、11月の25bp利下げの確率を約40%、11月か12月の利下げの確率を約70%と予想している。
JPモルガンやモルガン・スタンレーなどの大手証券会社は、中銀が9月に政策金利を据え置いた後、年内の追加利下げはないと予想していた。