Michael S. Derby
[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は30日、自身の金融政策見通しは米連邦準備理事会(FRB)の最新予測で示された段階的な緩和の道筋と一致していると述べ、積極的な利下げはリスクを伴うとの認識を示した。ロイターのインタビューに応じた。
迅速な利下げに慎重な理由について、雇用市場に弱さの兆候があるものの、インフレによるリスクが続いているためだと説明。
「インフレ面のリスクとバランスを取る必要がある」とし、「労働市場側にリスクはあるか。答えはイエスだ。これまでに見られた軟化がその証拠だ」と述べつつも、金利政策を決定する際にはこれら両方の要因を考慮する必要があると強調した。
利下げを過度に急速に進めたり、中立金利に到達するまで利下げを続けると発表したりするのは「インフレリスクが高まるシナリオのように思われ、われわれの責務遂行と矛盾している」と語った。