[18日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が16─17日の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ、緩和継続を示唆したことを受け、野村は残る年内の会合で毎回25bpの利下げが行われるとの予想を示した。
従来は10月に金利を据え置き、12月に利下げを行うと予想していた。
野村のアナリストは17日付のリポートで「予想される金利の道筋がハト派方向に修正されたにもかかわらず、経済見通しは予想外にタカ派的だった」とし、「これは目先に保険的な追加利下げを実施するハードルが低く、インフレリスクに対する警戒度が低いことを示唆している」と指摘した。
FRBの最新の経済予測によると、年末のインフレ率は前回6月と同じくFRBの目標を上回る3%、失業率は4.5%、今年の経済成長率は1.4%から1.6%に上方修正した。
野村は、26年の政策決定について、FRBのインフレ重視姿勢の後退やFRB議長交代の可能性を指摘して3月、6月、9月に0.25%の利下げを予想した。
ゴールドマン・サックスやシティグループなどの米金融大手は、年内2回の会合での利下げを引き続き予想する。バンク・オブ・アメリカは、次回10月会合での利下げを予想していないが、次の利下げが10月に前倒しされるリスクが高まったと指摘した。