Joel Jose Akriti Shah
[ 9月12日 ロイター] - モルガン・スタンレーとドイツ銀行は、インフレ圧力がより緩やかになっていることを示す今週のデータを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が今年開催される3回の会合すべてで利下げを実施すると予想している。
FRBは9月、10月、12月の各会合で25ベーシスポイントの利下げを実施すると予想。
両社は以前、 9月と12月にそれぞれ 25ベーシスポイントの 利下げを予想していた。
FRBは来週の政策決定会合で、2024年12月の25ベーシスポイント利下げ以来となる新たな緩和サイクルを開始するとの見方が強い。
先月、パウエルFRB議長は9月16-17日の政策決定会合で、労働市場リスクの高まりを理由に、 (link)、利下げの可能性を示唆したが、一方でインフレは依然として脅威であると警告した。
モルガン・スタンレーは、市場環境はFRBが中立的な政策スタンスに向けてより迅速に動く余地を与えていると述べた。
ウォール街の証券会社によると、FRBは来週から1月にかけて4回連続で25bpsの利下げを実施する可能性が高く、2026年4月と7月にはさらに2回の利下げが予想されている。
ドイツ銀行のチーフ・エコノミスト、マシュー・ルゼッティ氏は、「現在のところ、来年の追加利下げは予想していないが、インフレと労働市場の予想が中立金利を下回ることと矛盾していることから、リスクは2026年の追加利下げに偏っている」と述べた。
CMEのフェドウォッチ・ツールによると、トレーダーは来週25bpsの利下げが実施される可能性を95%、50bpsの大幅利下げが実施される可能性を5%と見ている。
軟調な8月労働統計の後、スタンダード・チャータードは (link) 、今月のFRBによる50bpsの利下げを予想する唯一のブローカーとして浮上 し、より広範なコンセンサスと乖離した。