[ 7月21日 ロイター] - テック億万長者ジャック・ドーシー率いるブロックXYZ.Nの株価は、S&P500.SPXのベンチマークに採用され、フィンテック・セクターにとって画期的な出来事となった。
ブロックは、フィンテック分野で最も価値と影響力のある企業のひとつであり、デジタル決済と金融アプリがいかに米国で主流となり、伝統的な銀行モデルを破壊してきたかを示している。
ブロック社(時価総額約448億ドル)は、石油大手シェブロンとの550億ドル規模の合併((link))に伴い、ヘス社に取って代わることになる。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスによると、この変更は水曜日の取引開始前に有効となる。
S&P500種株価指数に採用された企業の株価は、指数連動型ファンドのポートフォリオに組み込まれるため、しばしば上昇する。
J.P.モルガンは、ブロック社がS&P500に採用されたことで、同社に対するインデックス・ファンドの需要が5,420万株増加すると予想している。
"XYZ(Block) は、製品のベロシティとマーケティング努力に関する最近の勢いを考えると、より高い倍率に値すると我々は考えており、S&P500への参加は助けになる。"
S&P500への採用は、機関投資家の間でのブロックの知名度を高め、米国の金融セクターにおけるブロックの影響力の高まりを示すものである。
ジャック・ドーシーが2009年にスクウェアとして共同設立したブロックは、2021年にブロックチェーン技術への幅広い注力を反映させるため、ブランド名をブロックに変更した。
ブロックは伝統的な決済とデジタル資産の交差点に位置し、POSシステム、ピアツーピア送金、ビットコイン・サービスなど幅広い製品を提供している。
暗号決済も今年に入って勢いを増しており((link))、ドナルド・トランプ米大統領が金曜日にドルペッグの安定したコインの規制枠組みを確立する法律に署名したことで、さらなる成長が見込まれている。
ブロックの株価は今年、前引け値までで約14%下落し、S&P500の約7%の上昇を下回っている。