
[12日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックスは11日付のリポートで、今年の原油価格について、ロシア、ベネズエラ、イランに絡む地政学的リスクが引き続きボラティリティーをもたらすものの、供給が増加し、市場に余剰が生じるため、下落する可能性が高いという見方を示した。
ゴールドマンは北海ブレント/米WTIの2026年平均価格予想を1バレル=56ドル/52ドルに据え置き、経済協力開発機構(OECD)加盟諸国の在庫増加に伴い、第4・四半期に54ドル/50ドルで底を打つと予想している。
同行は「世界的な原油在庫の増加と、26年に日量230万バレルの余剰が生じるというわれわれの予測は、大規模な供給障害や石油輸出国機構(OPEC)の減産がない限り、市場の再均衡化には26年に原油価格が下落し、非OPECの供給増加ペースを鈍らせると同時に、堅調な需要の伸びを支える必要があることを示唆している」と述べた。
北海ブレント先物LCOc1は0412GMT(日本時間午後1時12分)現在、63ドル前後で取引されている。一方、米WTI先物CLc1 は59ドルで維持している。昨年はともに約20%下落し、20年以降で最悪の年間パフォーマンスを記録した。
ゴールドマンのアナリストは、米政策当局が強力なエネルギー供給と相対的に低い原油価格に重点を置いているため、中間選挙を前に原油価格の持続的な上昇は抑制されると指摘した。
また、非OPECの供給が減速し、堅調な需要の伸びが続くことで、27年には市場が再び供給不足となり、原油価格は徐々に回復し始めると予想した。
27年のブレント/WTIの平均価格予想は58ドル/54ドル。ただ、従来予想から5ドル下方修正した。米国、ベネズエラ、ロシアの供給見通しをそれぞれ日量30万バレル、40万バレル、50万バレル引き上げたことが理由としている。