
Marianna Parraga Erin Banco
[ヒューストン/ワシントン 6日 ロイター] - 米国とベネズエラ当局者は、ベネズエラ産原油の米精製施設への輸出について協議している。政府や業界関係筋5人が6日、ロイターに明らかにした。
これにより、同国産原油の供給先を中国から米国に転換できるとともに、ベネズエラ国営石油会社PDVSAの大幅減産を回避できる可能性がある。
トランプ米大統領はベネズエラのロドリゲス暫定大統領に対し、石油産業への「完全なアクセス」を米国と民間企業に与えるよう求めており、原油輸出に関する協議は政府がこうした要求に応じようとしていることを示す最初の兆候だ。
ベネズエラでは昨年12月中旬以降、トランプ政権の封鎖によって、タンカーや貯蔵タンクに数百万バレルの原油が積み込まれたまま、輸送できない状態に陥っている。米封鎖措置はベネズエラ政権に対する圧力強化策で、米国はその後軍事作戦に踏み切り、マドゥロ大統領を拘束した。
PDVSAは米の禁輸措置によって貯蔵余力がなくなりつつあり、原油生産の削減を開始した。関係筋によると、PDVSAは早急に原油輸出の方法を見つけない限り、さらなる減産を余儀なくされる可能性がある。
滞留する原油を米国に輸出する場合、当初中国向けだった原油を振り向けることが必要になる見通しという。中国は過去10年間、ベネズエラ産原油の最大の買い手だった。業界関係者の1人は「トランプ大統領は輸出が早く実現して大きな勝利だと言えることを望んでいる」と語った。
ホワイトハウス、ベネズエラ政府、PDVSAはコメントしていない。
関係筋によると、両国は今週、米国の買い手が入札できるオークションや、PDVSAの事業パートナーに対する米ライセンス発行などの販売メカニズムについて協議した。将来的にベネズエラ産原油を米戦略石油備蓄に活用することが可能かどうかも議論したという。
バーガム米内務長官はFOXニュースで、ベネズエラ産重質油の米メキシコ湾岸への流入増加は雇用安定、米・ベネズエラ両国の将来のガソリン価格にとって「素晴らしいニュース」になると述べた。原油輸出を巡る両国の協議について問われたのに対し「ベネズエラは資本を呼び込んで経済を再建し、その恩恵を受ける機会を得ている」と語った。