
[ブラジリア 22日 ロイター] - ブラジルのボルソナロ前大統領の長男フラビオ上院議員は19日、ロイターのインタビューに応じ、出馬意向を表明している来年の大統領選について、父親より穏健な政策を掲げ、小さな政府、減税、民営化を実現することを計画していると述べた。
今月に出馬表明してから初の国際メディアとのインタビューで、1月に外遊を予定していると述べた。米国、アルゼンチン、チリ、イスラエル、欧州、中東などを訪れる可能性があるという。
フラビオ氏は2018年、父を大統領に導いた保守派の波に乗って上院議員に当選。市場寄りの父の改革路線継承を表明する一方、右派の文化戦争とは距離を置いている。
同氏は自身について「より中道派のボルソナロだと考えている。常に、より穏健で、より慎重に振る舞ってきた」と説明。
また、新型コロナ禍に父親が接種しなかったというワクチンに触れ、「私はアストラゼネカのワクチンを2回接種した」と述べた。
最近の世論調査によると、フラビオ氏は右派の大統領候補の中で首位に立っているものの、現在80歳のルラ大統領との決選投票になった場合は支持率で下回っている。