
[ 11月20日 ロイター] - ライオンタウン・リソーシズLTR.AXは木曜日、同社のフラッグシップである キャスリーン・バレー・プロジェクトから 採掘されるスポジュメン精鉱の初のオンライン・オークションが、一般的なスポット・レベルをはるかに上回る価格で落札されたと発表した。
リチウム原料スポジュメンの価格は今週、1トン当たり1075ドルまで上昇し、2024年6月以来の高値となった。6月の4年ぶりの安値からほぼ半値まで回復したが、それでも6000ドルを超える2022年後半のピークをはるかに下回っている。
中国の大手生産者である甘豊リチウム集団002460.SZの会長が今週初め、2026年の電池用金属リチウムの需要伸びを30%または最大40%と予想し、リチウムセクターの株価に火がついたことを受け、競売の結果はリチウム需要の待望の回復が定着しつつあることを示唆する最新の指標となった。
キャスリーン・バレーは2024年7月に最初の精鉱を生産し、約80%の再生可能エネルギーで稼働している。ライオンタウンは、テスラTSLA.Oやフォード・モーターF.Nを含む自動車メーカーと、電気自動車用のリチウムを購入するオフテイク契約を結んでいる。
ライオンタウンは、ドイツのデジタル商品プラットフォームMetalshubを通じて、2026年1月に納品される1万トンのリチウム精鉱を1トン当たり1254ドルで販売し、9カ国から50人以上の適格な買い手が集まった。
株価は木曜日に1.608豪ドルまで9.7%上昇し、2024年1月5日以来の高値をつけた。
同社は、2026年以降もこのようなオンライン・オークションを計画しているが、 今後の定期的なオークションの詳細については開示しないと付け加えた。
トニー・オッタビアーノ最高経営責任者(CEO)は、 「本日の結果は、市場が改善しつつあり、公平でオープンなプラットフォームが与えられれば、買い手は競争的な取引を行う自信があることを示している」と述べた。
(link) オーストラリア政府は8月、キャスリーン・バレー・プロジェクトの地下採掘への移行を支援するため、ライオンタウンに5,000万豪ドル(3,249万豪ドル) を投資した。
(ドル=1.5389豪ドル)