
[14日 ロイター] - 英銀行大手バークレイズは14日、ロシア産原油の輸出が急減した場合には北海ブレント先物価格LCOc1が1バレル当たり85ドル超へ上昇する可能性があるとの予測を発表した。これはバークレイズが26年予測としていた1バレル66ドルを大きく上回る。
トランプ米大統領は今年10月下旬、ウクライナに侵攻したロシアへの制裁強化としてロシア石油会社最大手のルクオイルLKOH.MMと大手のロスネフチROSN.MMに対する制裁を発動した。
バークレイズはこれが原油価格の上昇要因になり得ると指摘し、「地政学的緊張が引き続き高まっている一方、原油の流通はおおむね衰えることなく続いている」とコメントした。米国とベネズエラの関係緊迫化、米軍のカリブ海での軍備増強も原油価格上昇のリスクになっているとした。
電気で走る電気自動車(EV)が増加したにもかかわらず、バークレイズは石油需要が新型コロナウイルス禍前の長期的な傾向とほぼ同じように伸び続けていると説明した。