
[ 11月10日 ロイター] - タイソン・フーズTSN.Nは月曜日、アナリスト予想を大幅に上回る年間売上高を予想し、牛肉事業の弱点を補う鶏肉製品の需要に賭けた。
長引くインフレとトランプ政権の通商政策から生じる不確実性により、特に低所得世帯の消費者は外食の代わりに家庭で調理することを選ぶようになっており、タイソンのような包装食品メーカーに利益をもたらしている。
タイソンの鶏肉と食肉加工品の売上は、市場の供給過剰により価格が下落する中、比較的安価なタンパク源への需要で底堅く推移した。
しかし、数年にわたる干ばつで放牧用の牧草地が干上がり、タイソンを含む食肉会社は、屠畜用の牛を購入するためにより多くの支払いを余儀なくされた。
逼迫した供給は、消費者に打撃を与え、今年の牛肉価格を過去最高に押し上げた。
ドニー・キング最高経営責任者(CEO)は8月、 (link)、牧場主は未経産牛と呼ばれる雌牛を繁殖のために牧場に残すことで、牛群再建のプロセスを開始した可能性が高いと述べた。成長した牛を育てるにはおよそ2年かかるため、供給は厳しいままだろう。
ドナルド・トランプ米大統領は先月、米国の牛肉価格は高すぎるため、牧畜業者は価格を下げなければならないと述べた。ホワイトハウス関係者によると、米国価格を下げるために、アルゼンチンからの牛肉の低関税輸入((link))を4倍にする可能性があるという。
LSEGがまとめたデータによると、アーカンソー州スプリングデールに本社を置くタイソン・フーズは、2026年度の売上高がアナリスト予想の2.3%増を上回り、2%から4%増になると予想している。
同社の9月27日に終了した第4四半期の売上高は2.2%増の138.6億ドルで、アナリストの平均予想139.7億ドルを下回った。
タイソンのチキン部門の販売量は3.8%増加。タイソンの牛肉事業の販売量は8.4%減少したが、価格が17%上昇したため売上高は4.3%増加した。