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トランプ氏、食肉記録的高値で司法省に加工業者の調査指示

ロイターNov 10, 2025 12:15 AM

Jody Godoy Tom Polansek

- トランプ大統領は7日、記録的な高値が続く牛肉価格を巡って自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に投稿し、「牛肉価格を不正な共謀、価格協定、価格操作を通じて引き上げている食肉加工業企業に対する司法省の調査を指示した」と述べた。

ボンディ司法長官はX(旧ツイッター)への投稿で調査が進行中だとし、ロリンズ農務長官と司法省のゲイル・スレーター反トラスト局長が主導していると述べた。スレーター氏は価格操作や競争を阻害する行為を調査する反トラスト局を率いている。

調査対象となる企業は特定されていない。米国の穀物肥育牛の約85%はタイソン・フーズTSN.N、カーギル、JBS・USA、ナショナル・ビーフ・パッキング・カンパニーの4社が処理し、スーパーで販売されるステーキやローストビーフ、その他の食肉製品に加工している。

米国民はインフレ率を上回る食品価格の高騰のような生活費を巡る懸念が高まっており、ロイター/イプソスが10月下旬実施した世論調査で、回答者の40%が生活費を最も重要な選挙争点だと答えた。

司法省はまた、卵の価格を共謀して不正に引き上げたかどうかについて卵生産業者も調査している。

牛肉価格は2025年に記録的な高値となった。数年にわたる干ばつで牧草地が枯れて飼料コストが上昇し、畜産業者が食肉牛の頭数をほぼ75年ぶりの低水準まで削減せざるを得なかったためだ。価格が高騰しているにもかかわらず、消費者の需要は全般的に堅調に推移している。

畜産業者は長年、食肉加工業界の寡占状態に不満を抱いてきた。カーギルはコメントを控えた。他の企業の広報担当者はコメントの要請にすぐに応じなかった。

ロリンズ氏はXに対する投稿で「私たちには透明性、説明責任、システムを操作する企業の仲介業者でなく、実際に牛を飼育し生産している人々が報われる公正な市場が必要だ」と述べた。

免責事項:本サイトで提供する情報は教育・情報提供を目的としたものであり、金融・投資アドバイスとして解釈されるべきではありません。

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