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OPECプラス、26年第2四半期以降は増産か=HSBC予想

ロイターNov 4, 2025 10:44 PM

- 英金融大手HSBCは4日に発表した報告書で、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどで構成するOPECプラスが市場シェア回復に向け、2026年の第2・四半期と第3・四半期に原油生産量を増やすとの予想を示した。

OPECプラスは2日、今年12月の小幅な増産と26年第1・四半期の増産停止で合意した。OPECプラスは4月以降、世界供給量の約2.7%に当たる日量約290万バレルの増産目標を設定していたが、供給過剰になるとの予測を受けて10月以降はペースを鈍化させていた。

HSBCは「OPECプラスが(増産を)停止した現在でも、増産から一転して減産することには非常に懐疑的だ」とし、「ブレント原油価格が長期にわたって1バレル当たり55ドルを下回る状況が続いた場合だけに、減産が検討されると予想している」と説明した。

HSBCは26年第1・四半期に世界で日量270万バレルの原油が供給過剰になると予想し、日量300万バレルの供給過剰になるとの従来予測から下方修正した。26年の供給過剰量も平均で日量210万バレルとし、従来予想の日量240万バレルから引き下げた。

26年第1・四半期の増産停止が原油の需給バランスにわずかな好材料となるものの、26年の大幅な供給過剰を防ぐには不十分だとも指摘した。

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