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ファースト・ソーラーの売上高が予想を上回る、米国工場をもう1つ開設へ

ロイターOct 30, 2025 11:21 PM

Dharna Bafna

- 米国最大のソーラーパネル・メーカーであるファースト・ソーラーFSLR.Oは木曜日、同社製品に対する旺盛な需要に後押しされ、第3四半期の売上高予想を上回った。

太陽光発電による電力は、米国のエネルギー産業で最も急成長している分野のひとつであり、よりクリーンな電源を採用し、気候変動と闘おうという企業や政府の強い需要に後押しされている。

ファースト・ソーラーは、米国に新たに3.7GWの製造施設を設立し、2026年末に生産を開始し、2027年前半まで増産する予定であると発表した。

この工場は、同社の海外施設で生産が開始された製品を完成させるもので、ドナルド・トランプ大統領が掲げる外国製製品への米国の依存度を下げるという目標をファースト・ソーラー製品が達成するための一助となる。

マーク・ウィドマー最高経営責任者(CEO)は投資家との電話会議で、「この活動は、国内製造業の雇用創出、アメリカのエネルギーとエネルギー価格の安さ、アメリカが中国との人工知能競争に勝つための発電ソリューションなど、政権の主要優先事項の交差点に当社をユニークに位置づけるものです」と述べた。

同社は第3四半期に4億5,590万ドル(1株当たり4.24ドル)の利益を計上し、前年同期の3億4,187万ドル(1株当たり3.18ドル)から増加した。

しかし、ファースト・ソーラーは今年度の売上高予想を下方修正した。

2025年の年間売上高は、従来の49億ドルから57億ドルに対し、49億5000万ドルから52億ドルになると予想している

この予想変更は、「顧客からの解約により国際販売量が減少し、解約金により一部相殺された」ことを反映していると、同社は電話会議で述べた。

幹部や裁判所文書によると、同社は先月、英国のBPの太陽光発電部門を契約違反で訴えた。これにより、ファースト・ソーラーの太陽電池モジュールの受注残は6.6ギガワット((GW))減少し、取引総額は19億ドルとなった。

ファースト・ソーラーはまた、販売量の予測範囲の上限を19.3GWから17.4GWに引き下げたが、下限は16.7GWに据え置いた。

LSEGが集計したデータによると、同社の9月30日に終了した3ヵ月間の純売上高は16億ドルで、アナリスト予想の 15億6000万ドルを上回った

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