
[ 10月28日 ロイター] - モンデリーズ・インターナショナルMDLZ.Oは19日、北米とヨーロッパで 値頃感のある 同社のチョコレートやスナックの購入を控える消費 者や、カカオのコスト上昇 ((link))がプレッシャーとなり、年間利益予想を下方修正した。
米国の消費者は、タンパク質や糖分の摂取をより意識するようになり、より健康的な間食の選択肢を求めている。モンデリーズは、オレオの糖質ゼロとグルテンフリーの商品ラインナップの拡大を検討していると述べた。
同社は、カカオコストの上昇を相殺するために値上げを行った。しかし、インフレが消費者の価格志向を強め、モンデリーズ製品への需要を弱めている。
モンデリーズ幹部は、米国政府の閉鎖が長引いたことで、同国の経済不安と生活費懸念が悪化し、消費者心理に影響を与えたと、用意された声明の中で述べた。
消費者は物価上昇に不満を抱き、必需品に集中するようになった。これはスナック菓子の売上に影響し、プロモーションもまた、米国でスナック菓子の需要を回復させることに成功していない、とモンデリーズ幹部は決算後の電話会議で述べた。
ハロウィーン ( (link) )が近づく中、モンデリーズは小さいパックと大きいパックの差別化を図り、製品が手頃な価格になるよう販促に取り組んでいる、と同社は述べた。
タイド洗剤メーカーのプロクター・アンド・ギャンブルPG.Nやスナック菓子大手のペプシコPEP.Oなど、他の消費者向け企業と同様、モンデリーズは、 低所得層の消費者 ( (link) )は小型パックやディスカウント・チャネルで価値ある買い物をし、高所得層の消費者はプレミアムでより新鮮な製品を求めていると述べた。
モンデリーズの販売量は、最大の市場であるヨーロッパで7.5ポイント、北米で1.8ポイント減少した。ヴァン・デ・プット社長は、欧州で同四半期に12.6%の値上げを行った同社も、競合他社の値下げによって打撃を受けたと述べた。
同社は、2025年の調整後1株当たり利益が、事前の目標である10%減から約15%減になると予想している。
モンデリーズはまた、年間オーガニック純収益成長率の見通しを、7月に予想した約5%から4%プラスに下方修正したため、 同社の株価は 4%下落した。
LSEGがまとめたデータによると、モンデリーズの四半期純売上高は97.4億ドルで、アナリストの平均予想97.1億ドルを 上回った。