
Alexander Hübner Amy-Jo Crowley
[ミュンヘン 10月9日 ロイター] - ドイツのPSIソフトウェアPSAGn.DEは買収間近であり、複数の金融投資家がこのエネルギーネットワーク向けソフトウェアメーカーに注目していると、この件に詳しい3人の関係者が木曜日にロイターに語った。
情報筋の一人によると、昨年のサイバー攻撃から立ち直りつつあるPSIは、次世代製品開発のための資金を求めているという。
競争相手の中にはテクノロジー投資家のThoma Bravo、HgCapital、Warburg Pincusが含まれており、売却に関する決定は数日以内に下される可能性がある、と情報筋は述べた。
PSIの株価は1514GMTのニュースで13.9%急騰した。
電力・ガス送電網や工場の運営を支援するソフトウェアを提供するPSIは、サイバー攻撃によって数週間足かせを食らっていたため、昨年は1,520万ユーロ(1,762万ドル) の税引き前損失を計上した。
木曜日遅くに発表された声明で、PSIはThoma Bravo、HgCapital、Warburg Pincusと投資契約の締結と買収提案の可能性について話し合いを進めていることを確認した。
「話し合いはオープンエンドで進行中である。PSIは、「現在のところ、同社に対する買収提案が行われるかどうか、また、行われるとすればどの利害関係者によって行われるかは不明である」と述べた。
証券取引所での評価額は4億ユーロに近く、同グループの2024年の売上高は2億6,080万ユーロだった。
今年、PSIの経営陣は10%の増収と利払い・税引き前利益の回復を見込んでいる。
同グループにはノルウェーのVolue社も含まれ、コスト削減を進めているが、2026年までは大きな影響はないと予想されている。
ドイツの電力会社E.ONEONGn.DEは主要顧客であり、PSIの株式の18%近くを保有する第2位の投資家でもあるが、株式保有を継続する意向だ。
ドイツの実業家でニュースレター発行者のノーマン・レントロップはPSIの筆頭株主で23%の株を保有している。
PSIとノーマン・レントロップの投資持株会社は、コメントを求めたが、すぐに返答はなかった。
Thoma Bravo、E.ON、HgCapital、Warburg Pincusはコメントを拒否した。
(ドル=0.8625ユーロ)