
[7日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは7日、2026年12月の金価格予想を1オンス=4900ドルとし、従来の4300ドルから引き上げた。欧米の上場投資信託(ETF)の資金流入が堅調なほか、中央銀行が購入を継続する可能性が高いとした。
「民間部門の投資が比較的小規模な金市場に多様化することで、ETFの保有高が金利から推定される当社の予想を上回る可能性がある」とし、新たな予想に対するリスクは依然として上振れ方向に傾いていると指摘した。
金現物XAU=は7日に3977.19ドルを付け、過去最高値を更新した。
金相場は中銀による積極的な購入や金を裏付けとするETFへの需要増加、ドル安、貿易や地政学的な緊張の高まりに対するヘッジを求める個人投資家の関心を背景に、年初から51%上昇している。
ゴールドマンは新興国中銀が外貨準備の構成における金への多様化を継続する可能性が高いとして、中銀による金購入が25年に平均80トン、26年に70トンになると予想している。
また、米連邦準備理事会(FRB)が26年半ばまでに政策金利を100ベーシスポイント(bp)引き下げると見込まれる中、欧米のETFの保有高が増加すると予想した。