[19日 ロイター] - シティのアナリストは19日、ブレント原油価格が年末までに1バレル=60ドルまで下落し、2026年第2・四半期から第4・四半期にかけて平均62ドルで推移するとの見通しを示した。
石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の増産などが背景。
シティは増産が25年に日量110万バレル、26年に同210万バレルの在庫積み増しにつながると予測。26年末までに世界の液体燃料在庫が109億バレルに達し、103日分の需要をカバーできる水準になると試算している。
弱気シナリオでは、世界的な需要の減退、非OPECプラスの供給加速、OPECプラスの順守率低下により、ブレント原油価格が60ドルを下回り、50ドルまで下落する可能性が30%あると見込んだ。
強気シナリオは、地政学的な混乱の拡大により、75ドルを上回る可能性を10%とした。
ブレント原油先物LCOc1は1024GMT(日本時間午後7時24分)現在、1バレル=66.93ドル。