[4日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスは3日付のリポートで、民間投資家が金(ゴールド)に対して投資の分散化を一段と進めれば、金価格が2026年半ばまでに1オンス=4000ドルを大きく上回る可能性があると述べた。「金は引き続き自信を持って保有を推奨できる資産だ」と説明した。
ゴールドマンは、中央銀行の力強い強い買いが続くと仮定した場合、金価格は25年末に3700ドル、26年半ばに4000ドルになると予測する。ただ、この基準シナリオは民間投資家が米ドル資産から金へ大規模に資産を移す動きを織り込んでおらず、そうした場合は4500ドルに押し上げられるだろうという。
FRBの独立性が失われれば、インフレの高進、長期債の利回り上昇、株価の下落、ドルの基軸通貨としての地位低下を引き起こしかねず、一方で金はFRBに対する信頼性に依存しない価値保存手段として恩恵を受けると述べた。
さらにゴールドマンは、その他の条件が変わらないと仮定して、米国債市場に投資されている民間資金の1%が金に振り向けられれば、金価格は5000ドルに近づく可能性があると試算している。