TradingKey – 安全資産への需要拡大とFRBの利下げ観測の高まりを背景に、金とビットコインの価格が相次いで上昇している。 9月3日(水)、金(XAUUSD)は上昇基調を継続し、7営業日連続で値を上げた。本日高値は1オンス=3,547ドルに達し、過去最高値を再び更新した。
【金価格チャート 出典:TradingView】
一方、ビットコイン(BTC)は反発し、再び11万ドル台を回復した。過去24時間で約2%上昇し、最高値は111,681ドルに達した。ただし、直近7日間の騰落率は横ばいとなっており、累計で5%上昇した金には及ばなかった。
【ビットコイン価格チャート 出典:TradingView】
今回の安全資産の上昇は、主にリスク回避需要とFRB利下げ観測の強まりが要因となっている。最近では、トランプ米大統領がFRB理事クックの解任を示唆したことで、FRBの独立性に対する投資家の懸念が高まった。また、相次ぐ関税措置により市場の不確実性も一段と増している。
さらに、CMEの「FedWatch」によれば、FRBが9月に25ベーシスポイントの利下げを実施する確率は上昇を続け、現在90.5%に達している。同時に、デイリー、ウォラーなど複数のFRB高官が緩和的な政策を支持する発言を繰り返し、9月の利下げを後押ししている。