Courtney Rozen Nathan Layne
[ワシントン 29日 ロイター] - 米連邦緊急事態管理局(FEMA)が職員の新規採用の凍結を少なくとも今年12月末まで延長したことが分かった。事情に詳しい関係者3人が明らかにした。
トランプ政権は国民の安全に関わる部門など少数の分野を除いて連邦政府機関の職員採用を10月15日まで凍結しているが、FEMAは凍結期間が先延ばしされたという。
FEMAの報道官は、所管する国土安全保障省は「FEMAが国民のために業務を確実に遂行することに尽力している」と述べたが、採用凍結についての質問には答えなかった。
報道によると、FEMAの現・元職員が今月25日の書簡で、トランプ政権の上級被任命者の経験不足がハリケーン「カトリーナ」襲来のようなレベルの大惨事を引き起こす恐れがあると警告。政権はこの書簡に署名した職員を休職処分とした。
トランプ大統領は6月に、2025年のハリケーンシーズン後にFEMAを段階的に廃止する方針を示した。
大西洋地域は9月10日がハリケーンシーズンのピーク。米国は8月29日に2005年の超大型ハリケーン「カトリーナ」の米南部上陸から20年を迎えた。