[ 8月11日 ロイター] - 化学薬品メーカーのセラニーズCE.Nは月曜日、今年下半期の主要市場の大半で需要が減退するとの見通しから、第3四半期の利益が予想を下回るとの見通しを示し、同社の株価は拡大取引で14.6%下落した。
化学業界は、特に厳しい規制が製造コストをさらに引き上げているヨーロッパ市場において、エネルギーコストの上昇、需要低迷、価格低迷に苦しんでいる。
ドナルド・トランプ米大統領の不安定な通商政策が、業界の不確実性に拍車をかけている。
コーティング剤、塗料、医薬品、ポリマーに使用される化学製品を製造する同社は、第3四半期の調整後利益を1株当たり1.10〜1.40ドルと予想した。
LSEGがまとめたデータによると、アナリストの平均予想は1株当たり1.73ドルだった。
セラニーズ社は、第3四半期に実現すると予想されるコスト削減による利益を、需要の鈍化が部分的に相殺すると見込んでいる。
しかし、テキサス州アービングに本社を置く同社は、コスト削減策を背景に、第2四半期に1株当たり1.44ドルの調整後利益を計上し、予想の1.40ドルを上回った。
「スコット・リチャードソン最高経営責任者(CEO)は、次のように語った。
「しかし、需要環境は改善していないようだ。
同社によると、エレクトロニクス部門であるマイクロマックスの売却手続きは第2ラウンドまで進んでおり、多くの買い手候補から関心が寄せられている。
セラニーズは5月、高性能電子機器向けの電子インクとペーストのサプライヤーであるマイクロマックスをスピンオフすると発表していた。
マイクロマックス部門の材料は、ナビゲーションや防衛、医療モニター、高度な回路基板部品などの用途に使用されている。