[18日 ロイター] - 中国政府が2025年のレアアース生産枠の第1回目の通知を、通常の公的声明を出さずに行ったことが、関係者の話で今週明らかになった。中国がレアアースの管理を強化していることが浮き彫りになった。
中国のレアアース生産枠は世界的な供給のバロメーターとして注視されている。中国は世界最大のレアアース生産国であり、政府は通常年2回、国有企業に対して割り当てを実施するが、今年は遅れていた。
関係者によると、政府は先月、通常の公式発表なしに、今年最初の生産枠を通知。安全保障上の理由から、生産枠を口外しないよう各社に指示したという。
関係者は生産枠の具体的な数字については明らかにしなかった。
米国や欧州連合(EU)との通商交渉に臨む中国は、レアアースとその供給管理に神経を尖らせている。