By Marwa Rashad, Curtis Williams
[ロンドン/ヒューストン 9日 ロイター] - サウジアラビアの国有石油会社サウジアラムコ2222.SE が米コモンウェルスLNGとの間で、同社ルイジアナ州キャメロンに建設を計画している液化天然ガス施設からの供給契約に向けた交渉を進めていることが分かった。複数の関係者が9日、ロイターに明らかにした。サウジアラムコはLNG市場での地位向上を目指している。
関係者によると、交渉中の供給規模は年間200万トン。両社はコメント要請に応じていない。
契約が成立すれば、コモンウェルスは年間生産能力950万トンの同施設で目標とする販売量の同800万トンに近づくことになる。
同施設は米国初の統合型LNG輸出拠点で、コモンウェルスの主要株主、米投資会社キンマリッジがテキサス州南東部のイーグルフォード・シェール層で生産した天然ガスを同施設へ供給する計画。
コモンウェルスは年内の財務方針を示しており、実現すれば米国が世界最大のLNG輸出国としての地位を維持する一助となる。
一方サウジアラムコは、急成長するLNG供給ポートフォリオの拡大を目指す。今後4年間でLNG供給能力がほぼ倍増する見通しの米市場に注力している。