
Harshita Mary Varghese
[27日 ロイター] - 米動画大手ネットフリックスNFLX.Oの株価が27日取引で一時、12%超急騰した。メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)WBD.Oの買収額引き上げを見送り、撤退する意向を示したことを好感した。
ネットフリックスは26日、メディア大手パラマウント・スカイダンスPSKY.Oがワーナー買収提案額を1株当たり31ドルに引き上げたことを受け、この取引はもはや財務的に魅力的ではないと表明した。昨年12月にワーナーを1株当たり27.75ドルで買収することで合意して以降、ネットフリックスの株価は18%超下落していた。
クイルター・チェビオットのテクノロジー調査責任者、ベン・バリンジャー氏は、今回の動きはネットフリックスの財政規律を重視する姿勢を示唆したと指摘。「経営陣に求められるのは、買収案を見極め、評価し、適正価格と思われる金額を支払う能力」とした上で、払い過ぎないことが重要との見方を示した。
HSBCのアナリストは、「これはわれわれの見方では前向きな展開だ。ネットフリックスが買収競争から撤退することで、同社は自社の事業に改めて集中できるようになる」との見方を示した。
一方、パラマウントの株価は午後の取引で約23%急騰。AJベルの市場責任者、ダン・コーツワース氏は「ストリーミング市場で後塵を拝しているパラマウントには、ワーナーのコンテンツと能力が必要だ」と指摘。パラマウントがネットフリックス、ディズニーDIS.N、アマゾンAMZN.Oと戦うには『ハリー・ポッター』を超えるものが必要になる」と述べた。