
Padmanabhan Ananthan
[23日 ロイター] - 米製薬大手メルクMRK.Nは23日、主力のがん治療薬「キイトルーダ」を中核とするがん治療薬事業を分離して独立した部門にすると発表した。キイトルーダの主要特許が2028年から失効し始めるのに備える。
同社成長の原動力であるキイトルーダは複数の種類のがん治療で認されており、世界で最も売れている処方箋薬だ。2025年の売上高は300億ドルを超え、同社売上高全体のほぼ半分を占めた。
メルク株10万株強を保有するノヴァレ・キャピタル・マネジメントのシニアバイスプレジデント、ジェームズ・ハーロウ氏は「経営陣は腫瘍学部門を独立した事業とすることで、キイトルーダの独占権喪失の影響を緩和できるパイプライン(開発中の医薬品候補群)の成功を促進できると考えているはずだ」と指摘した。
事業再編の一環として、メルクのヒト向け医療事業は2つに分割される。1つは腫瘍学ポートフォリオを、もう1つはがん以外の全ての医薬品をそれぞれ扱う。動物向け医療部門は分割対象外。
メルクは2021年以降、後期段階の医薬品パイプラインを強化しており、昨年には米バイオ医薬品会社シダラ・セラピューティクスと英同業ベローナ・ファーマをそれぞれ約100億ドルで買収するなど、複数の事業を買収してポートフォリオの拡大を図ってきた。
21年には女性向け健康事業とバイオシミラー事業を手がける独立会社、オルガノンOGN.Nも設立している。