
[ 12月19日 ロイター] - ユニオン・パシフィックUNP.Nとノーフォーク・サザンNSC.Nは金曜日、米国初の沿岸から沿岸への貨物鉄道を誕生させる850億ドルの合併案を、米国の運輸規制当局に審査申請した。
7月に発表されたこの合併は、米運輸委員会(Surface Transportation Board)の厳しい審査にさらされることになっており、審査には12~18ヶ月かかると見られている。
両社は金曜日、2027年初頭の合併完了を目指していることを改めて表明した。
ハンドオフと遅延を削減することで、より迅速な輸送を可能にするこの合併案は、発表以来、労働組合、議員、ライバル鉄道会社からの批判に直面している。
ユニオン・パシフィック社のジム・ヴェナ最高経営責任者(CEO)は金曜日の声明で、「時代とテクノロジーが貨物の輸送方法を変え続ける中、我々の業界は歩調を合わせて前進し、新しい鉄道ソリューションで十分なサービスを受けていない市場に到達し、米国のサプライチェーンを強化しなければならない」と述べた。
ユニオン・パシフィックは米国西部の貨物鉄道事業を支配しており、ノーフォーク・サザンは東部の大手輸送会社である。両社を合わせると、BNSFレイルウェイとCSXコープCSX.Oと並んで、米国4大第1種鉄道会社のうちの2社を形成している。
ドナルド・トランプ大統領は9月、ベナと会談した後、合併について「私には良いように聞こえる」と述べたが、8月にはSTBのロバート・プリムス委員を解任していた。
1996年に設立された同委員会は、合併を真っ向から拒否することはめったにない。しかし、2021年には、カナディアン・ナショナルCNR.TOがカンザスシティ・サザンを一時的な「議決権信託」に入れ、カンザスシティ・サザンの株主が完全な規制当局の承認を待つことなく取引の対価を受け取れるようにするという計画を却下した。
司法長官はまた、大規模な鉄道合併について意見を述べる権限を持っており、司法省は合併について発言する可能性がある。